スーパーカーの魅力

ベンツのような高級車メーカーがスーパーカーのようなイロモノ(?)の車を作っているなんて意外・・・と思われる方もいるかもしれません。
しかし、再三書いているようにベンツはもともとレーシングカーにも力を入れているメーカーですし、スーパーカーにはそのブランドのコンセプトと技術を伝えるためにフラッグシップ的な役割があります。

さらに、スーパーカーはヨーロッパで発展した文化でもあります。
日本では70年代のスーパーカーブームのイメージが強く、今は廃れてしまったものという印象が強いのですが、ヨーロッパではその文化が現在でも残っています。アメリカや中国などを中心に今でもスーパーカーは各国で人気があります。

ヨーロッパでスーパーカーが流行ったのは貴族階級制度の社会が背景としてあります。
お金に糸目をかけることなく趣味に費やす貴族階級の人たちは誰も持っていない特別なものを欲しがります。そのような人たちを相手にメーカーが奇抜な車を製造しだしたのがスーパーカーの始まりです。
特別なものを欲しがる上流階級とそのような人たちに手間ひまかけて一品制作に近い形で高級品を制作する職人たちという構図は昔からヨーロッパに根付いていたものです。

ヨーロッパの上流階級以外にもアラブの石油王やアメリカや中国の富裕層などにスーパーカーをコレクションしている人は多いようです。
一方、日本では「フェラーリをローンで買う国」と揶揄されるだけあってスーパーカーを購入する文化はあまりありません。
しかし、少量生産ゆえに価値が下がりにくく、のちのちプレミアがつきやすいので資産運用として購入する人はいるようです。