ブーム

1970年代にスーパーカーブームがあったことを覚えている人もいるでしょう。
ブームのきっかけとなったのはある漫画でした。
1974年から1978年にかけて連載された「サーキットの狼」という漫画がスーパーカーブームの火付け役だと言われています。
ただし、日本におけるスーパーカーブームの中心は購買層たる大人ではなく子どもたちでした。
子どもたちがこのむジューズのビンの王冠の裏に車のイラストが書かれていて、子どもたちはこれを夢中になって集めました。
また、プラモデルやミニカーも発売され、ラジコンも大ブームとなりました。
スーパーカー消しゴムも大人気でクラスの男の子たちはみんなこの消しゴムを筆箱に入れていました。まあ、消しゴムと言っても実用的には使えない塩化ビニール製のミニチュアなのですが。

日本のあちこちでスーパーカーの展示会が行われました。スーパーカーに関するテレビ番組やアニメも放映され、空前絶後のブームを巻き起こしました。

最も人気を集めた車種がランボルギーニ・カウンタックでした。その他フェラーリやポルシェなどのメーカーも人気があり、スーパーカーが路上に停まっていると人だかりができたとも言われています。

バブルが崩壊した1990年代にはスーパーカーブームは一気に収束していきます。日本に大量に出回っていたスーパーカーはアメリカや中国などの景気がいい国に流出していきました。

しかし、近年またスーパーカーが見直されています。その象徴とも言えるのがメルセデス・ベンツの300SLをベースに作られたSLS AMGブラックなどの近年のAMGスポーツカーです。